自分は大学の4年間、結婚式場でアルバイトをしていた。
300を超える披露宴を経験したものの、
それなりに失敗もある。
今回はその数ある失敗の中から自分が思う、
大事件レベルの失敗談を紹介していく。
こんな方におすすめ
- 結婚式場でアルバイトをしている
- やらかし話が好き
- 失敗をして落ち込んでいる
結婚式場のバイトは特殊な経験が満載
やってみればわかるけど、
結婚式場でのアルバイトって初めての経験が多い。
当時の自分が社会にもでてない大学生だったこともあるけど、
それでも他のアルバイトと比べても、
特殊な経験を味わえる。
そしてその経験ってのは今後味わえるかも分からない貴重な経験。
詳しくは過去の記事にまとめているので、
気になった方は一度見てほしい。
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【実体験】結婚式場でのアルバイトの特徴10選!オススメする理由やデメリットなど
4月ももう終盤に入り、生活になれた大学生も多いだろう。生活にも慣れたし、新しくバイトでも始めようかと思っている人もきっと多いと思うので今回は、自分が大学生活4年間丸ごとささげた結婚式場の倍との実態を紹 ...
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約300件以上の結婚式をみた
自分は大学1年から4年までの間、
結婚式場でアルバイトしてた。
その間で経験した結婚式の数は約300件以上。
一般の方が一生のうちに参加できる量をはるかに超越しているので、
それだけで光栄な経験なのかもしれない。
経験の数だけ粗相がある
こんだけ長いことをやっていると、
披露宴会場での粗相も増えてくる。
会場裏でグラスを割ったことは数知れずだし、
何回社員さんに呆れられたことか。
中にはかなりシビアな粗相もあって、
学生だから許されてた部分もある。
そりゃ300件もやってれば、誰だってミスはする。
と思うことで自分を正当化していこうとは思うんだけど、
それでも結婚披露宴という場での粗相はホントにメンタルにくる。
合わせて新郎新婦に申し訳ない。
ごめんちゃい。
結婚式場のアルバイトでの大事件3選
結婚式場のアルバイトでの大事件3選
- 「ビール瓶を倒して大噴射」事件
- 「こぼれたこぼれたこぼれた」事件
- 「肩からオレンジジュース垂れ流し」事件
「ビール瓶を倒して大噴射」事件
この時点でもうヤバい雰囲気ムンムンなんだけど、安心してほしい。
ちゃんとヤバい。状況から説明していこう。
静かな乾杯準備
結婚披露宴の最初の流れって、
新郎新婦が入場して主賓の挨拶があって、乾杯に移る。
その乾杯の準備中に事件は起こった。
ちなみにこの乾杯準備中ってのは、
いよいよ披露宴が始まるって会場中が緊張感に包まれる瞬間でもあるから、
それなりに静か。
大量のビール瓶を迅速に
主賓の話が終わって乾杯するために、
ゲスト宅ごとにビール瓶を配る。
特に新郎側の友人はビールをたくさん飲むから、
それなりに瓶も必要になってくる。
また早く準備しないと乾杯できないから、
大量の瓶を迅速に運ぶことも必要とされる。
そして事件はそれを運んでいるときだった。
ビール瓶が手から滑り落ちる
状況が状況だけに焦っていた自分は、
両手の指に瓶をうまく挟みながら計4本の瓶を持っていた。
そしてその瓶を新郎友人卓に置こうとしたとき、
左手の親指と人差し指で支えていた瓶がスルリと落ちた。
その瓶はテーブルの上に落ち、倒れた。
そしてここからが悲劇。
とまらない噴射、止まらない泡。
ビールって炭酸だから、刺激を与えると泡がでて大変な事になる。
炭酸ジュースを振って開けたら噴射させたことは全人類かならずあると思うんだけど、
まさにそんな感じ。
しかもその瓶は栓を開けた状態だから尚更まずい。
倒れた瓶をすぐに戻したものの、与えられた衝撃をごまかすことはできず、
たちまち瓶から泡が噴き出してきた。
しかも止まらない。
いくら拭いたところで無限に出てくる泡。
聞いているだけだと面白いかもしれないけど、
その時は焦りしかない。
しかも乾杯準備中という、なかなか静かな空間でそれをやらかしているから、
注目度は最高潮。
あの瞬間だけ新郎新婦より目立ってた、悪い意味で。
幸い、社員さんが近くにいて対応してくれたし、
お客さんの私物に被害はなかった。
ちなみにこぼれた泡の10cm先にお客さんのスマホがあったけど、
それにかかってたらと思うと血の気が引く。
「こぼれたこぼれたこぼれた」事件
これも乾杯準備中での出来事。
「ビール瓶を倒して大噴射」事件から時が経って、松井も出世。
ビール配る係を卒業して、他の仕事をやっていたんだけど、
ここでもまた、事件が起きる。
またも乾杯準備中に
タイミングはまた乾杯準備のときなんだけど、
今回は乾杯するシャンパンを注ぐ係に任命された。
自分が働いてた結婚式場の乾杯は、
見栄えを良くするためにシャンパンで乾杯する。
その後に飲みたい人は宅に置いてあるビール瓶から、
自らのグラスに注いでビールを飲むスタイル。
そのシャンパンはスタッフである自分らが乾杯準備中に、
これまた瓶を持って注ぎにいく。
そしてそのシャンパンを注いでいるときに事件は起こる。
大人にも子供にもシャンパンを
乾杯用のシャンパンは大人はもちろん、
子供にも用意されている。
当たり前だけどしっかりノンアルコールになっていて、
それも同じように注ぐ。
シャンパングラスに注ぐのはムズい
分かる人には分かると思うんだけど、
シャンパングラスってホントに注ぎずらい。
ワインやビールなどのグラスはグラスの口が広いんだけど、
シャンパングラスの口は狭い。
だから注ぐ先の「的」も小さいので中々の緊張感をもたらされる。
しかもシャンパンも炭酸飲料だから、
一気に注ぐと泡でグラスの外まで包まれる。
そうなると乾杯どころじゃなくなるから、
それは絶対に避けないといけないんだ。
親族卓にて勃発
そして事件は起こる。
「ビール瓶を倒して大噴射」事件とは違い、
今回は親族卓の担当。
そこには新郎様の姉と、その子供が座っている。
そしてその子供に今回はまさに、してやられた。
ムズいシャンパングラスへのシャンパン注ぎ。
その時も例外なく、しっかり緊張してた。
自分の担当である親族卓でシャンパンを注いでいき、
最後の一人である新郎姉にシャンパンを注ぎ終わった瞬間だった。
注ぎ終わったシャンパングラスから、
シャンパンが入ってた瓶を離そうとしたその時、
瓶の注ぎ口についてた水滴が一滴、
姉と姉の子供の間のテーブル上に落ちた。
その瞬間、
「お母さん、一滴こぼれたよ!こぼれたこぼれた!!!!!」
と子供が大声でお母さんである新郎姉に言った。もはや報告。
その新郎姉は優しい人だったので、
「いいでしょ、静かにしなさい。」と一括してくれたのは良かったんだけど、
周りからのクスクス感はシンプルに恥ずかしかった。
松井「ちょっと待って!?!?!?確かにオレ悪いけど、
そんなに大きな声で言わなくたっていいじゃん!!!」
と心の中で非情の叫びをあげた。
「肩からオレンジジュース垂れ流し」事件
最後にして最大のやらかし。
それは、新郎新婦が入場する前でゲスト(列席者)を迎える段階、
いわゆる「ウェルカムサービス」中に起こった大事件。
この大事件は松井史上、一番血の気が引いたくらいショックの大きい事件なので、
心していただきたい。
小さめの披露宴での出来事
その時の列席者は30人程度という、比較的小さい披露宴。
列席者が少ないとその分、静かな空間になりやすいから、
粗相なんてしようものなら一気に音が響き渡り、
一瞬で注目の的。そして松井はしっかり粗相をした。
ド新人松井のソロプレイ
その時の自分はまだ入って間もなく、全く要領がつかめていない、
いわばペーペーなド新人。
指示や教えが無きゃ動けない状態だった。
なのに、列席者が30人程度で少なかったので、
一人でもできるよね?みたいな感覚でソロプレイを強いられた。
ド新人がソロプレイをした末路は容易に想像はつくと思うんだけど、
結末は想像の斜め上をいくものとなった。
ハードなウェルカムドリンク
披露宴にはウェルカムドリンクというサービスがある。
披露宴に来てくれたゲストに対し、乾杯前の飲み物のサービス。
というのは建前で、実際のところは入場までの時間稼ぎでしかないんだけど、
それのソロプレイがキツかった。
その時はオレンジジュースかウーロン茶のどちらかを選ぶシステム。
上からの指示は、
「時間がないから、手持ちのトレイに二種類の飲み物を置いて、ゲストにどちらか選ばせろ」とのこと。
つまり、迅速さをあげるために常にトレイの上にオレンジジュースとウーロン茶を置いた状態を維持しないといけないし、
それを30人分を迅速にさばかないといけないというハードモード。
もちろん新人の自分にとって、ベリーハード。
レベル5のポケモンしか持っていないトレーナーが、
四天王に挑むぐらいハードモード。
そしてそのハードモード中に事件は起こる。
最後の一人で事件勃発
そのハードモードのウェルカムドリンクも終わりかけ、
最後の一人のところまできた。
「この一人が終われば、ウェルカムドリンクは終わりだ!」
と思って、そのお客さんが選んだウーロン茶を出した時だった。
トレイの上に残ってたオレンジジュースへの注意がお留守になり、
トレイの上で思いっきり倒れた。
そしてその勢いそのまま、トレイをはみ出し外へこぼれた。
その先は。そう、お客さんだった。
そのお客さんの肩からオレンジジュースが垂れ流された。
スローになる全空間
やらかすと、不思議なことにその空間がスローモーションになる。
一応、トレイの上で倒れる前にオレンジジュースが斜めになっているのは確認できたんだけど、
その時に気づいても何もできない。
「あ、やべっ」って思ったら最後。
その瞬間スローになり一秒間の中で、
「ヤバい」を100万回言った。
それくらいスローになった。
呆れるお客さんと、崩れる松井
オレンジジュースを肩からかけられたお客さん。
怒りや驚きを通りこして、
「キミ!やるねえ!!!」という呆れが入り混じった謎リアクション。
他の係を請け負っているスタッフが助けに来てくれて、
処理は迅速に行われたけど、松井への精神ダメージは計り知れない。
本来デザートの時に配るコーヒーのサービスを、
なぜかステーキを食べている時に出すとか言う謎行動をとるくらい、
引きずりまくって他のサービスもボロボロだった。
お客さんも優しくてイイ人だったし、周りのスタッフにも助けられて、
なんとか正気を保てたけどその日はサイアクな日だった。
失敗が大きな成長になる
これだけやらかした自分だけど、
最終的には300件以上もこなすくらいに続けることができた。
もちろん、やらかした瞬間は辞めたくもなるし逃げだしたいけど、
それを乗り越えると、不思議なことに怖いものが無くなる。
あの大事件よりコワいものはないという謎の自信が沸くので、
自分の成長に大きく影響してくる。失敗ダイジ。
失敗を乗り越えてネタに
結婚式場のアルバイトでの大事件3選
- 「ビール瓶を倒して大噴射」事件
- 「こぼれたこぼれたこぼれた」事件
- 「肩からオレンジジュース垂れ流し」事件
この記事が、なにかで失敗して萎えてたり、落ち込んでいる人に、
少しでも元気を与えられたらうれしい。
そしてそれを乗り越えて、
いつかこの記事のようにネタになることを祈っている。