前回、剣道の理不尽な練習についてまとめた。
剣道に限らず、世の中は理不尽でいっぱい。
今回はそんな理不尽を、
選手としてもコーチとしても活動してきた自分が様々な立場から、
乗り越える考え方と対処法をまとめたので、
共有していこうと思う。
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【体験談】剣道でシにかけた練習3選【理不尽とトラウマの最上級】
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こんな方におすすめ
- 理不尽を難なく乗り越えたい
- メンタルを強くしたい
- 理不尽に対する対処法を知りたい
理不尽の判断基準は自分に非があるか否か
いくら理不尽に聞こえようが、自分に非があった場合、それは理不尽ではなく正論。
正論を言われてそれを理不尽ととらえて暴れだしたときなんかはもう、
ただのアタマおかしいヤツのレッテルを貼られるだけ。
それを判断するには、自分を客観的に見て自分が悪いかを確認する。
客観的に見て、やっぱ自分悪くないと感じるのであれば、
それは完全なる理不尽なので対処が必要。
自分で判断する場合が難しいなら、身近にいる第三者に聞くのもアリ。
そして叱るべきタイミングで言われたなら、それは反省しつつ、言ってくれた相手に感謝すべき。
理不尽に合理性はゼロ
理不尽に話の合理性は全くない。
人のせいにしたりと、
理不尽な人の話は基本的にその人に都合のイイようになっているだけなので、
周りの人の全体的な合理性に圧倒的に欠けていることが多い。
だからその時点で話を聞くだけムダ。
理不尽は成長に必要
煙たがられる理不尽だけど、そんな理不尽にも成長させてくれる部分がある。
それは言われたことやされたことを理不尽かどうか判断すること。
理不尽は経験しないと判断が難しいので経験するしかないってのが極論。
ただ理不尽かどうかの判断力が身に付いたら、合理線の無い理不尽に用はないので、
そこからは容赦なく、理不尽を切り捨てる勢いで対処していく。
理不尽なことを言う人の特徴
ここからは、選手としてもコーチとしても経験のある自分が、
上司、あるいは監督やコーチの理不尽を言う心境をまとめてみた。
もちろん自論なので、参考程度にしていただきたい。
7割が指導パフォーマンス
理不尽な行為をしちゃっている人の7割が、
「自分、上の立場になって指導してますよ」感を出すためにやっている、
理不尽エゴイストなんだ。
自分は上の立場だってことを表すような「権威性」をあげるためであったり、
最悪「指導してるオレかっこいい」みたいな思考の人もいる。
もはや見せしめ状態。
そうなってくると指導されている側の為に指導しているハズが、
自分の為に指導している状態になっている。
これは完全なるエゴであり、理不尽の大半がこれに値するので要注意。
そうなってくると話の合理性どころか、
指導されている側の人の成長には1ミリも関係なくなってくる。
そこに愛はあるんか、いや無い。
正当化しちゃってる
自分の言うことは絶対正しいっていうゼッタイマンがこの世には存在する。
全体の2割くらいがコレに当てはまるんだけど、
こういう人は狭い常識の中にとらわれてしまっているから非常に厄介。
「このやり方はこうだ!それ以外は邪道」みたいな考えを持っている人は、
これまでそのやり方でやってきた自分の事を否定したくないから理不尽を言うだけ。
だから柔軟な考えは全くできないから放置でOK。
アタマおかしい人
残りの1割はただただシンプルにアタマがおかしいヤツ。
こういう人は意識せずに理不尽なことを言っている場合が多いので、見極めが重要。
ナニ言っても意識してない素の状態でヤバい人だから、相手にしない方が無難。
理不尽に対するアクションプラン
ここからは実際に理不尽に遭遇した場合の対処法。
何度も言うけど、理不尽に合理性は無く、
相手してても時間の無駄でしかない。
それの対処法を自分の心の余裕別に3つに分類したので、参考にしてみてほしい。
【第一段階】理不尽タイムを全力で終わらせに行く
まずは序盤。心に余裕があるときの理不尽の対処法。
何度も言うけど、理不尽なことを言われている時間もされている時間も無駄。
そこに合理性は一切無いし、そんなことをイチイチ気にしていたら人生が終わってしまう。
だったらまずその時間を終わらせに行くだけ。
変にふてくされたりして相手をさらに激昂させたら、
無駄な時間が長引くだけだから絶対にやらない。
【第二段階】自分のゾーンに入る
そして次の段階。心に余裕がなくなってきたときの考え方として、
「自分のゾーン」に入ること。
ゾーンてのは、簡単に言うと世界ってこと。
理不尽なことを言われたタイミングで自分の世界に入る。
「はーい理不尽タイム始まりましたー」
「きたよキタヨ来たよー」
「また言うてますー」
「自分の株下げてますよー」
みたいな感覚で相手の話を全く聞かない。
自分の中で実況している感覚。
もちろん、口では「ハイ、ハイ。スミマセン。」
って言っているから、もはや口だけ状態。
でもこれは自分を守るための自己防衛である。
【第三段階・奥義】覚悟と決意をする
もう我慢の限界。それを迎えたあなたは覚悟と決意をしよう。
その覚悟とは「自分もキズを負う代わりに、相手にもキズを負わす」覚悟。
簡単に言うと、道連れであったり相殺する覚悟が必要ってコト。
学校やスポーツ教室の先生や、上司に理不尽を言われたとしたら、
まずは道連れになる覚悟を伝える。
理不尽に対して「わかりました」と言って、その後にこう言う。
「もっと上の人と相談させていただきます。
それによって私もヤバいヤツだと思われるかもしれませんが、
アナタも相当ヤバいですよ。」
って言ってしまう。そしてその場を去る。
理不尽を言っている側も自分のエゴでしか言ってないから、
当然自分を守りに行く。
理不尽言う人にも覚悟は無いから、
その覚悟を自分でもってしまうことが重要。
そしたらもう二度と言ってこなくなるか、近寄らなくなるかのどちらかになる。
「コイツに言うとヤバイ」って思わすのが一番大事。敵に回したくない存在になること。
直接言い返すのもアリかもしれないけど、
理不尽に言ってくる人に正面から勝負しても理不尽で返されるだけ。
だからこそ、周りを固めるのが無難。
絶対にNGな行動
逆にこういうことやっちゃうと、
悪い方向に向かってしまうっていう行動が二つあるので紹介する。
真に受けてしまう
理不尽なことを言われたりされたりして、やってはいけないことの一つとして、
その理不尽を受け入れ、真に受けること。
理不尽なことを真に受ける意味なんてない。
だって自分は悪くないと客観的に判断できたから。
理不尽なことを学ぶことも参考にすることも、時間がもったいない。
これは特に大人になるまでに理不尽とは無関係な生活をしていた、
理不尽耐性の無い人に多い。
またこういう考えの方は、怒られたら自分がすべて悪いと感じてしまいがちなので注意。
ふてくされる
これもなかなか大事。
よく思春期こじらせた人とかに多い。
ふてくされた態度をとっちゃうと、
言っている側も悪いけど、言われている側の態度も悪いよね、
っていう「悪の分散」が起こる。
そうなると言われていることは悪くないのに自分の客観的な評価が下がってしまう。
そうなると損でしかないので、絶対にふてくされてはならない。
さらに理不尽な人をヒートアップさせてしまうこととなる。
火に油を注ぎかねないのでダメ、絶対。
理不尽なことを言われている「時間」が無駄
以上が理不尽についての自論。
この世は理不尽なことだらけ。
この記事を見た人も、これまでたくさんの理不尽にあってきたかもしれないが、
これからもきっと理不尽に遭遇するだろう。
しかも理不尽なことに合理性は無いから、
聞くだけムダ状態。
だからこそ、迅速かつノーダメージな対処をする必要がある。
今回の記事が参考になって、
見ている人の貴重な時間が増えてくれたらうれしい。