「作業デスクDIY計画」に向け、サイズや材料を決め、
残るは木材の種類を決めるだけ。
と思ってホームセンターに行ったものの、
種類が多く決められなかった。
よって頭を整理しつつ、木材の種類を徹底的に調べ上げたので、
DIYerの皆さんの参考になってくれたらうれしい。
こんな方におすすめ
- DIYに使うべき木材が分からない
- DIYを始めようと考えている
- 完成度の高いDIY作品を作りたい
DIYにもこだわりを
自分はDIYし始めて一年が経つ、まだまだペーペーのDIYer。
ラブリコで2×4材でDIYしまくってきたものの、
そろそろ木の材料にもこだわりを持っていいころ。なハズ。
特に今度つくるデスクは、完成度が部屋のインテリアを大きく左右しかねないので、
ここいらで派手に完成度をあげてみたい。
木材の種類は多すぎ
しっかり意気込んだのはイイものの、
ホームセンターに行ってみれば木材の種類ってホントに多い。
同じように見えても中身は全く違うものばかりで、
たかだか一年DIYしたからと言って、とても判断できるものじゃない。
ということで徹底リサーチをした。
木の加工の種類
まずは木材加工の種類。
木材は大きく3種類に分かれている。
まずはそれぞれの特徴を踏まえて、
自分の作る目的や物に合わせて木材を選ぶ。
木の加工の種類
- 合板材
- 集成材
- 無垢材
合板材
学校でもおなじみのベニヤ板を数枚張り合わせた木材。
厚さも大きさも種類豊富で、強度も高い。
また値段も安いので、学校で使われやすい。
ただ表面の手触りが独特なので好みが分かれるところ。
安価で、加工もしやすい。
またちょっとした小物くらいなら、接着剤でも組み立てが可能。
ただ、木の風合いや手触りがほとんどないので個人的にはおすすめできない。
集成材
様々な大きさの木材を組み合わせて作られた、人工木材。
木材を積み重ねて貼り合わせる合板材と違い、
集成材はあらゆる方向から組み合わせる加工がされている。
後述する無垢材と比べ加工している為、反りや腐敗に強いものの、
木の風合いは減っている。
着色などの加工もする必要が無いので、買ってすぐに組み立てることが可能で
DIYに向けて、まずは組み立てに集中したい初心者向け。
無垢材
この無垢材は木から伐り出してそのままの木材。
伐りだす工程以外なにもしていない為、木の本来の木目や肌触り、風合いを楽しめる。
逆に表面加工していないので乾燥や湿度に影響されやすく、
腐敗や反りが出やすいのも特徴。
それぞれ木の特性を理解して、使用目的や場所によって使い分けることがひつよう。
また着色やニス塗りを購入者自身がすることを前提にしたものとなっているので、
こだわりをもつ上級者向けといえる。
木材の種類
木材加工の種類を踏まえたうえで、ここからはDIYにおすすめの木材を紹介していく。
ご自身が今から作るものや目的と照らし合わせながら、
見ていってくれると嬉しい。
DIYにおすすめの木材5選
- SPF/ホワイトウッド
- パイン集成材(松)
- 杉(スギ)
- 檜(ヒノキ)
- 桐(キリ)
集成材
SPF/ホワイトウッド
DIYといえばSPF。SPFといえばDIY。ってくらいDIYの代名詞でもあるSPF材。
Sはスプルーフ(エゾ松)、Pはパイン(松)Fはファー(もみ)という3つの木材を混在させた集成材の一種。
「2×4」や「1×8」など、サイズバリエーションも豊富。
価格も安く、とても柔らかくてカットもビス打ちも容易にできる。
まさに、DIYerの登竜門。
パイン集成材(松)
こちらもDIYerに人気の木材。
パイン(松)の木目や節の模様も綺麗で、テーブルやチェストの扉など、
目につくところによく使われる。
比較的柔らかく、塗装もしやすく、加工面ではDIYにもってこいの代物。
無垢材
杉(スギ)
SPF材に飽きたDIYerが次に行きつくのが国内産の木材である杉。
スギの花粉で苦しむ方も多いだろうが、その分流通量も多い。
強度が中々あるものの、硬度は低いため爪で簡単にキズがつくのが特徴。
キズを風合いととるか、劣化ととるかはその人次第なので注意。
またスギ独特の香りも好みが分かれる。
あとは値段も安く、柔らかいので加工もしやすいので初心者でも大丈夫な木材。
檜(ヒノキ)
ヒノキ風呂でおなじみの木材である檜。
耐水、耐久、防虫性などの性能面をそろえつつ、
香りもよく木目や風合いも美しい。
そして加工もしやすいという、スーパーハイスペック木材。
そのスペックの高さ故、少し値段が張ってくる。完成度をあげたい人向けかも。
桐(キリ)
湿気に強いので、タンスや引き出しなどに使われている桐。
加工性がよく、非常に軽い。
それ故、キズが付きやすく強度も弱いため、小物作り向けの木材。
ちなみに桐は100均にも売っているので入手は容易。
合板材はオススメできない
なお合板材は木の風合いや肌触りも少なく、
DIYしている感も無いので個人的にはオススメしない。
せっかくDIYするなら木の素材感や風合いを生かした方がイイし、
それを楽しんでいただきたい。
ということで合板材は松井の独断により割愛。
「木材の種類」一覧表
上で挙げた木材の種類を表でまとめてみた。
個人的な意見も含んでいるけど、
参考にしてもらえたら嬉しい。
加工のしやすさ | 強度 | 耐水性 | 香り | 風合い | コスパ | |
SPF材 | ◎ | ◎ | △ | △ | △ | ◎ |
パイン集成材 | ◎ | ◎ | 〇 | △ | △ | 〇 |
スギ | ◎ | 〇 | △ | 〇 | 〇 | 〇 |
ヒノキ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | △ |
キリ | ◎ | △ | ◎ | △ | 〇 | ◎ |
ニスや着色で強化も
木材の表面にニスや色をつけることで、
耐水性をあげることが可能。
しかしそれなりにコストもかかるし、
塗料によってはせっかくの香りも消えてしまいかねないのでその点注意。
燻し加工されたものも
耐久性を向上させるために、燻製させる加工方法がある。
SPF材を燻したもの(サーモウッド)や、
杉を燻したもの(焼き杉)などが存在する。
耐久性をあげても、加工のしやすさは変わらないという、
まさにイリュージョン。
初心者はSPF材とパイン集成材
DIYそんなやったことないよって方は素直にSPF材とパイン集成材を選んどけば、まず間違いはない。
SPF材やパイン集成材ならサイズがある程度決まってくるので、
迷うことなく選ぶことができる。
価格も安いので、もしなにかあってもすぐに買いなおせる。
もし木にこだわりがでてきたら、その時は杉を買って、DIYer中級者に仲間入りしよう。
目的にあった強度と風合いを
耐水性は耐水塗料を塗れば強化できるし、
香りも部屋のフレグランス次第でなんとかなるので、
そこは気にしなくてイイのかもしれない。
それよりも優先して考えるのは、風合いや強度。
この二つは加工してもどうにもならないので、
使用用途や目的に合わせて、しっかり考えていただきたい。
そして目的に応じた木材を使ってもらって、
あなたの作るDIY作品の完成度があがってくれたら幸い。
健闘を祈る。