4月ももう終盤に入り、生活になれた大学生も多いだろう。生活にも慣れたし、新しくバイトでも始めようかと思っている人もきっと多いと思うので今回は、自分が大学生活4年間丸ごとささげた結婚式場の倍との実態を紹介しようと思う。
こんな方におすすめ
- 初めてのアルバイト探しで迷っている
- かけもち可能なバイトを探している
- 結婚式場で働くことに興味がある
経験と業務内容
努めた年数は4年間で、300件以上の結婚式を観れた
自分の場合、大学1年の5月くらいから大学4年の3月末までびっしり働いていた。忙しい時期もあれば忙しくない時期はあるんだけど、4年間で300件以上の結婚式のバイトに出勤。細かく数えたことはないんだけど、自分の働いていた結婚式場はポイント制度で昇給が決まっていた。ポイントがもらえる方法は様々だけど、一日働くと3ポイントもらえるのが一番多い方法。そんな中自分は1000ポイント近く稼いでいたので単純計算で300件以上。おまけに一日に2件や3件回ることも多かったのでそれ以上かも。正直、一緒に働いていた社員さんよりも数では勝ってたと思う。同じ結婚式場のバイトの中では群を抜いて出勤していたし、歴代の人たち見てもきっとここまでいく人は少なかったと思うくらいの社畜っぷりだった。
最高月収は出勤日数15日ほどで13万、年収は100万ほど
ひとつのバイトでここまで稼ぐのって難しいんだけど、案外いけた。しかも出勤日数がそこまで多くないわりに稼いでいるので、一日で稼げる額は1万円近い。大学生って扶養との関係で年に100万ちょっと稼ぐと税金がかかってくるので、それを踏まえて出勤を抑えたくらい。でも他の結婚式場にはもっと稼いでいる子もいたから、夢は無限大。
バイト内容は披露宴の料理&ドリンクだし
自分の労働の内容は、お主に披露宴のお料理やドリンクを運ぶ仕事。料理は基本的に一流シェフたちが地下で作って上の会場までエレベーターであげるシステム。そこから、ソースをかけたり盛り付けをしてお客様にお出しするのが自分たちの仕事だった。ドリンクはお客様の注文を聞いて、それをもとに作ってあげるもの。最初は作り方が分からなかったけど、マニュアルあったからすぐに作れるようになる。おかげで酒の種類が覚えれた。
結婚式場のバイトの特徴10選
ポイント
- 結婚式を常に見れる
- 時給が高め
- 「コミュニケーションおばけ」になれる
- テーブルマナーを学べる
- 面接や就活で評判がいい
- 髪は暗め限定
- 責任が伴う
- 土日中心の出勤
- シーズンによってムラがある
- シーズンは体力勝負
ひとつずつ、実体験をもとに解説していく。
結婚式を常に見れる
生涯のうちに結婚式を見れたり、参加できるのってホントに少ない。数えるほど。でも結婚式場のバイトをすればほぼ毎週見ることができる。自分みたいに300件以上見た経験を持っている人って冠婚業界にしかいないと思う。おかげで演出とか料理の話なら相談に乗っちゃえるくらい知識ついた。しかも結婚式って常にハッピーな雰囲気だから、自分もハッピーでいられる。常にポジティブで楽観的な松井の性格はこのバイトで形成された。
時給が高い
結婚式と言えばコレ。時給が高いところが多い。基本的に結婚式場って大規模なお金を回しているから、バイトに払う時給も振る舞いがいい。自分が働いていたとこは時給1000円だったんだけど、人手不足が原因で1200円に上昇。そこから昇給を重ねて1400円まで上り詰めた。一回6~7時間程度の労働だから日当1万前後。そりゃあモチベもアガる。時給は場所によって変わるけど、基本的に高いところが多い。
「コミュニケーションおばけ」になれる
結婚式場は人の出入りが激しめ。バイトだけでなくウェディングプランナーや料理人、司会者など多くの人と関わることになる。おまけに、社会人としてやっていくにはキツい部分もあるから、やめる人も多いしその分新しい人がくる。ってなってくると必然的にコミュニケーションをとることが多くなる。だから人見知りを治したい人とかオススメ。もともとコミュ力には自信があった自分も、コミュ力はさらに磨きがかかった。
テーブルマナーを学べる
披露宴の料理って基本的にコース料理なんだよね。そのコース料理ってフォークやナイフを使って食べることが多いんだけど、始まる前のテーブルセッティングで一度じゃ使いきれないくらいの量のナイフとフォークが置いてある。結婚式に出席した経験が浅い人は「ちょっと待って!?!?!?ヤヴァイ,,,どれ使っていいかわかんない!」ってことになる。だけど結婚式場で働き出すとそれが自然と学べるからオトク。というかテーブルマナーもわからない人がダサい感じるくらいにまで成長できる。
面接や就活で評判がいい
どこでバイトしてるの?って聞かれて結婚式場って答えるとめちゃめちゃウケがいい。居酒屋とか飲食店とかって答えると食いつきよくなかったりするんだけど、結婚式場っていうと「ちゃんとしてるんだね」ってよく言われた。(自分の場合はこの言葉の前に「意外と」ってつく。)これって割と便利で、就活とかにもイイって聞く。あくまで噂とか説程度であるけど、結構な加点要素になるっぽい。たしかに結婚式という大人がスーツを着て集まる場でキチっとした雰囲気の中で過ごしてきたなら最低限の礼儀は分かるよね、あと結婚式場って忙しいから社畜抗体持っているよね、とか思われて採用につながる。ハズ。
髪は暗め限定
オシャレしたい大学生には大きなデメリットかも。自分は毛染め欲求は無かったけど、金髪みたいなハデな髪色はまず怒られる。最低でも暗めの茶髪くらい。髪色に限定がある為、これからハデに染めるぜって人は向かないかも。でも女子の一部はインナカラーやってたけど束ねることでうまく隠していたし、男子もスプレーなどで暗く調整もできるから、なんとかなるっちゃ何とかなる。
責任が伴う
結婚式って従業員やゲスト(招待状が届いてくる人)側では何回でも見れるけど、挙げる側の新郎新婦は基本的に生涯に一度しか経験ができない。ってことをバイトの面接のときにいわれたけど、まさにその通り。一生に一度しかないっていうのに自分の大切な友人や家族にドリンクぶっかけるとかビールこぼすとか、新郎新婦目線だったら絶対にイヤ。ちなみに自分はそれをやったし、あとで社員にしっかり怒られた。これは他のバイトじゃ無い責任感な為、強靭なメンタルが必要。やっていくうちに慣れるけど、責任があることには変わらない。「バイトなんだからそんな責任は取りたくない。責任は社員だけが取ればいい。」って人には確実に向かないから気を付けてほしい。
土日中心の労働
これはうれしい人とそうでない人で分かれる。結婚式って土日に多いんだよね。たまに平日に結婚式挙げる人もいるけど、基本的には土日。それは一般日本人が土日に休むから。人混みが苦手な自分にとってこれは好条件。土日しっかり働いて、人の少ない平日の夕方からしっかり遊ぶことが習慣になっていた。「平日学校なのに、土日がつぶれるなんてイヤだ!」っていう人は向かない。けど稼ぐには土日に出勤することが必須なので、自分のスタイルに合わない人は厳しいかもしれない。
シーズンによって出勤にムラがある
結婚式にもシーズンが存在する。一般的にはJune bridって呼ばれる6月が忙しいって言われるけど、実際は涼しくなり始めた9月から12月のクリスマスくらいまでもすこぶる忙しい。おかげでめちゃくちゃ稼げる。でも7月8月や1月2月は究極にヒマな時なので出勤すらさせてくれないなんてこともある。この部分は掛け持ち先の他バイトでカバーするなどして工夫すれば凌げるレベル。
シーズンは体力勝負
さっきも言ったけど、結婚式にはシーズンが存在する。そのシーズンがまぁしんどいの。特に11月は祝日も多くて結婚式が山盛り。多い時で一日に3件の結婚式を見たし、三連休で5件とかもザラにあった。体力面でも精神面でも限界を超えて、もはやゾーンに入ってた。おかげで足はパンパンだし、疲労とストレスで口内炎5つできる状況。忙しさは式場によって変わるが、シーズンは変わらないのでシーズン時は覚悟を持つこと。
結婚式場でバイトする価値はある
時給も高いし、こんな経験も積めるバイトは結婚式場以外にあるだろうか、いやない。というわけで自分は結婚式場でのバイトを強く勧める。一回やってみて、もし合わなかったらやめるなり、ほかの式場にするなりしてみればいいだけ。式場なんていっぱいあるから自由に選べばいいし、辞めることに抵抗を持つ必要もない。そして本当に続けてみたいって思う場所で続けて、人との出会いだったり仕事だったり、色々経験していただきたい。他のバイトじゃ経験できないことを全力で味わってほしい。
余談:人との出会いが人生を変える
剣道でもそうだったんだけど、松井の人生って「人との出会い」で変わった。多くの人と出会って、話して、働いたのがこの結婚式場。このバイトをしたおかげで自分の人生に大きく影響を及ぼしたし、それは今後も関わってくる。ハズ。なので、結婚式のバイトだけでなく、いろんな人と出会えるようなバイトを探してもらいたい。そうすることで、今後の自分の人生に大きく影響を与えてくれる。それはバイトで稼いだお金より絶対に価値がある。この記事を読んだ方はぜひ、お金だけじゃなくて、そのバイトでどんな経験を得られるかということも考えてほしい。そして今結婚式場で働いている人は今ある環境を大切にして、多くのことを学んでもらいたい。