自分は大学時代に剣道を教えていた経験があるんだけど、
スポーツ界には指導者が少なすぎた。それはなぜかっていうと、
「自分は選手として実力も実績もないから、指導者をやっても多分ムリ」みたいな人が多かったから。
「敷居が高い」感がでちゃっているんだけど、実際はそんなコトは無いっていうのを理由を5つ、今回はお伝えする。
選手としての実力や実績が無くても指導者ができる理由5選
選手としての実力や実績が無くても指導者ができる理由5選
- 「実力」と「伝え方」は別
- 指導に「才能」は存在しない
- 教え方は人それぞれ
- 教え方に正解はない
- 人間性が試される
「実力」と「伝え方」は別
選手としては優秀だったとしても、指導者としても優秀とは限らない。
例えば、運動神経や感覚で大会で優勝した人が、
勝ち方や方法を、そのまま他の人に教えることができるだろうか。
また教えられた側の人は、それをそのまま実践できるだろうか。
答えはきっと、「No」。なぜかというと、
理論的に理解できていないから。
「自分はなぜできて、他の人はなぜできないか」や、
「コレをやるとなぜ効果があるのか」などを理解して伝えないと、教えられた人が理解しきれない。
また自分ではわかっているつもりでも、人には伝わってないこともある。
選手として優秀だったとしても、その「伝え方」まで優秀かは限らないんだ。
指導に才能は存在しない
これは自分がやってきたから分かるけど、
教えることが上手な人に「才能」があるかというと全く違う。
どんなに教える事が上手な人でも、
どこかで必ず、教える経験をしている。
また経験を積めば積むほど教えることが上手になっていく。
教えることが、最初から上手な人なんていない。
だからこそ、自分は教えるのがヘタっていう人ほど、
教える経験をしていない。
それくらい、指導することってのは才能なんて必要無いし、
存在しない。それよりも経験を積むほうがずっと大切。
教え方は人それぞれ
これが指導者の面白いところなんだけど、
教え方に決まりやマニュアルはない。
人によっては、怖い雰囲気や厳しい言葉をかけたりする人もいれば、
かなり論理的な人もいる。
こんな感じで、指導者にも教えるスタンスがあって、
自分に合う教え方を実践することができる。
だからこそ選手として実力がない人でも、教え方を研究することによって、
指導者としてのチャンスが生まれる。
そして自分なりに工夫したり考えたりすることで、
指導者の自分としても、成長にもつながる。
教え方に正解はない
先程と少し似てきてはしまうが、教え方に正解は無い。
というのも、それを判断できる基準がないから。
強いて言えば、教えた人の結果で見れはするものの、
たった一回やそこらの結果で判断できるほど、指導ということは浅くない。
だから強い人が教えたら正解ってことも無いし、
実力があるからすべて正しいってことも無い。
そして正解がないからこそ難しいことだし、成長ができる。
人間性が試される
指導者は人間性がとても重要。
だれもが知ってはいるんだけど、理解しきれていない人が多い。
というのも指導するには、指導してもらう側が必要。
教えてくださいって言ってくれる人がいて初めて、指導が生まれる。
どれだけ強い人が指導していても、オラオラしている人だったら、
この人はイイヤって思われてしまう。
そしたら指導者は指導する相手がいなくなって指導できなくなる。
まずは教える前に、自分の姿勢だったり性格など「人として」ということを、
少なくとも人に見限られない程度に維持し続けることが重要。
この維持し続けることが一番難しいし、できている人も少ない。
けどそこに選手としての実力は全く存在しない。
実力よりも大切なことの方が多い
ここまでで実力の無い人でも指導ができることを述べたが、
もちろん、実力のある人でも指導はできるし、可能性はある。
ただ実力があることよりも、人間性や伝え方などの方が何よりも大切。
「実力がないから、指導者も諦める」のでは無く、
「実力がないから、指導者で頑張る」でイイと思う。
実力が無いからこそ、指導者で活躍できる
自分が一番伝えたいのがコレなんだけど、
実力がないからこそ、指導者で頑張ってほしい。
「自分は大会で活躍した経験も少ないし、指導者なんてできない」
ってあきらめる人が、この世の中には多すぎる。
ココまでで伝えてきたけど実力よりも大切な事はいくらでもあるし、
それを今からでも磨くことは十分可能。
自分自身も、「全国大会に出たこと」も「強豪校」にいたワケでもない。
選手としては大して実績無いけど、
試行錯誤したり、研究することによって、
指導者として結果も思い出も残せた。
大切なのは、「これまでの結果」よりも「これからの姿勢」。
そしてこれが分かれば、
選手としては結果がでなくても、指導者として結果を残せるだろう。
この記事を見た人が、少しでも可能性を広げてくれることを願う。